うつ病になってしまった後、ほとんどまともに動かなくなった思考であっても、まず確認して置いた方がいいことを教えます。

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うつ病(精神疾患)について、正確に書かれたものは余り多くありません。
あまりに精神疾患が千差万別で、個々人で発症する状態が違うもので、一般的なうつ病と自分が合致するかは分かりません。

自分の場合、うつが一番酷かった状況だと、一切の音(音楽)が酷い雑音に聞こえた時期がありました。
家の中で、誰かが不通にドアを開け閉めする音がうるさくて、耳を塞いでイライラしていました。物音を立てる人を殺したくなるほど、煩わしかったです。

でも、音に対する極度の反応も、人によっては「起きていない」と言います。

その代わりに、匂いに対してもの凄く過敏になった人もいるようです。特に自分の体臭が何度洗っても落ちない、という感じで。

たぶんうつ病になった、そう診断された人は、うつ病がどんなものなのか一度は調べてみるでしょうね。
で、うつ病を初めとした精神疾患のことについて書いているウェブや本、それらの情報には、そのほとんどが「ゆっくりと休息して回復を待ちましょう」みたいなことが書いてあります。

コレは全くウンコみたいなアドバイスです。
仕事が出来ない状態になって、ベッドからもまともに起き上がれずに、自分に襲っているものの正体が判然としない状態で、ゆっくり休んでいろと?

まあこういう気持ちになります。

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私の場合も、初めの1ヶ月はほとんど寝たきりでしたけど、漠然とあと少ししたらスッキリ治るだろうと思っていました。
これだけ寝ているんだから治るだろうと。

でも、気持ちの部分、精神の問題、脳の伝達物質の障害なわけで、思い通りには行きません。

スパッと休養を取れる環境に切り替えられる方はいいですが、妻子持ちだと環境を変えて休養するというのは、かなり難しいことだと思います。
突然休職して寝たきりになって、「何してるの?」と言われるのは間違いない。

お金の問題や今後の問題、解決しなければならないことは山積です。

で、長くなっても仕方がないので、本題に戻って何をすべきかを纏めます。


1.休職と障害手当金の手続き。

軽いうつの状態で、自発的に精神科医に通院を始めたのなら、それはすごく正しい行動。
でも、ほとんどの場合が、身体がまともに動かなくなってから通院を開始しますし、その頃には会社勤務も難しくなっているはずです。

大きな企業ならば、メンタルヘルスを取り扱う窓口があるはずです。
それがなければ、上司ではなく人事に相談してみてください。

いきなり人事で大丈夫か?と思うかも知れませんが、現場での上司の全てがメンタルヘルス問題に精通しているわけではありません。
これも大企業なら、部下のメンタルヘルス状態を把握しておくための研修もありますが、まだまだ周知されていません。
知らない人に何を言っても無駄なので、話の分かる相手に話すべきです。

業務に支障がでるのなら、異動か、思い切って休職の相談を。
有給があるなら、全て使ってもいいかと思います。精神疾患なら、人生の節目です。使えるものは全て使っていいはず。


2.自分の状態に対して、病名を明らかにしてもらう。

これは私が何度も経験したことですが、精神科医も患者からのヒアリングで「恐らく、うつかな?」と薬を出しているわけです。
精神疾患というのは、基本的に自己申告なわけです。医大クラスの大病院であれば、機械を用いた診断もあるかも知れませんが、ほぼ実用化されていません。

なので、一度や二度の診察で、精神疾患の病名が明らかになることは稀です。
それでも、自分がどんな病名にあるかは知って置いた方がいいです。今後の手続きや、周囲に説明するために。


3.精神衛生保健師に相談する。

精神面に関するスペシャリストのソーシャルワーカーです。
通常は保健所などに勤務しています。

私が強く言っておきたいのは、精神疾患は、一時的な病気ではなく障害だということです。治すまでに、生活を大きく買える必要があります。
今後の生活の送り方について、早めに相談をしておくといいです。

私は身動きが取れなくなって困って、ネットでよく情報収集していましたが、実際にPSW(精神衛生保健師)に相談するまで半年以上の時間がかかりました。
日常生活について相談出来る人、アドバイスをしてくれる人として、パイプを繋げておくことが大事です。


4.とにかく金策を練る。

うつ病で倒れたら、そこで一旦、スタジアムから退場を言い渡されたと思って生活を変えるべきです。
第一線で動く事が不可能になった、ということです。

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いい車に乗っているのなら、売り払って安い軽やコンパクトカーにするのもいいです。
嗜好品をたくさんもっているなら、これも整理して売った方がいいですね。

精神疾患というものは、端的に言えば極度のストレスや圧力によって、脳にダメージをおった状態です。
ゆっくりと時間を掛けないと脳は回復しません。

まずは半年、何の不自由もなく暮らせるだけの生活費を確保することが急務です。
独り身だったら、90万円確保すれば問題ありません。
妻子持ちだったら、120万以上は必要です。

私は何の対策もなく、貯金も資産もほぼなかったので、それこそ親から100万以上借りました。
親も貧しかったのですが、これまで何十年か溜めてきた貯金を崩してもらい、言ってしまえば…親の老後の蓄えを私が食い潰しました。
親不孝極まりないですね。

うつ病が寛解せず、1年半を迎えようとしているのなら、次はすぐに「障害年金」の手続きに入るべきでしょうね。
会社員だったら厚生年金にも入っているはずなので、年150万くらい貰えます。
1年半に近づいたら、社労士さんに相談してみましょう。これは自発的に動かなければ手に入らないお金です。



という具合ですかね。

うつ病になってなにが一番困ったかというと、『いつ治るか分からないものに脳を支配された』という恐怖です。

そしてお金の問題が、莫大なストレスとなって追い打ちを掛けてきます。極端な話しお金がなければ精神科にも通院できないわけです。
そうなれば、緩やかに死んでいくだけです。

4番にあるとおり、とにかく金策を練ることが生きる為に大切な事です。
妻子持ちでしたら、奥さんに働いてもらい、どれだけお金が入るかも計算しましょう。
元々奥さんがバリバリ働いている方なら、この時ばかりは甘えるのも仕方ないと思います。

今回は自分が旦那側なので、そういう目線でしたが、女性の方も同じです。
一時的に全ての家事を休業し、どうやって家庭が回るか近くの人に相談しましょう。

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うつ病や精神疾患が、心や精神の病気というのは、まあ間違いではないのですが、正確に言うと脳の伝達物質の異常です。
処方される薬も、殆どがセロトニンやノルアドレナリンに作用する薬。
心だと表現してしまうと「気の持ちよう」なんて言われますが、問題が起きているのは脳です。

そこが理解されにくい部分ですが、理解ある人を味方につけるのも大事です。

過労死も、寝不足で死ぬわけではなく、過労状態が長く続くと脳へのダメージがハンパなく、精神疾患になって自殺に至るわけです。
このロジックを見誤らないようにすべきです。



これは私が闘病中に読んだ本です。参考になると思います。

マンガでやさしくわかる認知行動療法
玉井仁
日本能率協会マネジメントセンター
2016-06-03